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「 Setting Workbench Ver.1.00.00 」 |
ECUとPCは専用ケーブル( シリアルポート利用 )で接続します。通信はエンジンオンの状態でも可能です。あらかじめECU本体のデータを受信しておくことで、変更箇所を抽出後、変更箇所のみ送信しますので変更がすばやく行えます。
(※注1 危険ですから走行しながらの変更はしないでください。)
FCデザインにてセッティングを行った場合はそのデータを、そうでない場合は開発車両であるFI モンキーのデータが付属しますので、手にしたその日から変更してみることが可能です。
(※注2 変更前のデータをファイルに保存されることをお勧めします。)
それではセッティングの内容を大まかに見てみましょう。
S.W.を起動すると、まず以下のような図が現れます。
この図は噴射時間を決定するさまざまなパラメータとその入力信号を表しています。黄色で示されるところが設定可能なパラメータで、
このほかに設定可能なパラメータは、燃料ポンプ駆動関係のパラメータやハードの設定にかかわるパラメータなどがあります。
基本噴射時間の設定は、回転速度とスロットル開度から推定される吸入空気量に対して行います。
通常4輪量産車のインジェクションシステムでは空気流量センサを用いますが、2輪車や4輪でも競技用などでは本システムと同様の方式を用いています。
空気量を直接測定する場合に比べて、設定の手間(※注3)がかかりますが、細かな設定が可能なことやレスポンスに優れていることが特徴です。
回転速度、スロットル開度とも最大31のポイントが設定可能で、それぞれの位置は設定値入力、スライドバーによる変更が可能です。
(図は設定例です)
選択した回転数軸の断面でマップを見ることが可能であり、それぞれのポイントにおける噴射時間は設定値入力、スライドバーによる変更が可能です。
(図は設定例です)
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補正マップには
○暖気補正 (エンジン温度による噴射量の補正)
○始動増量補正 (エンジン始動時の補正)
○非同期噴射 (噴射サイクル間のスロットル操作の補正)
○燃料カット (不要な燃料噴射のカット)
があり、同じ画面で設定できるパラメータとして、
○始動時噴射時間(始動時のクランキング時の噴射量)
があります。
それぞれ、最大で15ポイントの設定値を設定することが可能です。設定は数値入力、スライドバーによる設定の両方が可能です。
また、暖気補正、始動増量補正、非同期噴射は使わないように設定することもできます。
このほかにこの画面ではポンプ駆動関係のパラメータとレブリミッタの設定ができます。
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スロットルボディーの分解/組み立てや仕様の変更、インジェクタの交換を行った際には、コントローラ内のパラメータを更新する必要が有ります。この画面においてはそれらを設定することが可能です。
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この画面ではスロットルの開度や回転速度、噴射時間などをECUから受け取ることが可能です。使用するPCの性能にもよりますが、MMX Pentium 266MHzクラスのPCで約1秒に1回の更新が可能です。
(※注4 現在のバージョンでは秒間約5回です。)
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CPU |
MMX Pentium 233MHz程度以上、PentiumII以上推奨 (※注5) |
HDD |
インストールには約6MBが必要です。Windowsの快適な動作のためにはこのほかに空き容量が必要です。 |
MEMORY |
動作には最小+8MBのメモリー |
対応OS |
Windows98、WindowsMe、Windows2000、WindowsXp(※注6) |
画面解像度 |
800×600以上必要 |
外部ポート |
シリアルポート(※注7) (注 PCにシリアルポートが装備されていない場合はUSBシリアルコンバータにてご対応ください。) |
2001.4.1 「セッティングワークベンチ製作担当」