「Fi-M デジタル」エコラン用
電子制御燃料噴射システム
概要
燃料噴射システムは、エコラン用の燃料供給装置としてはほぼ「理想的」な物といえます。近年、記録は数千km/Lに達しており、1回のトライアルで消費する燃料はわずか数cc、記録の差はコンマ数ccにまでなってきました。
キャブに比べ、燃料噴射では燃料系の密封性が高く、振動を原因とする燃料の漏れによる記録誤差の心配はありません。また、燃料をアクティブに噴射しますから、キャブレターのように振動によるフロート室液面変化で、空燃比がずれるようなことはありません。
しかしながら、従来「電子制御燃料噴射装置」は大手自動車メーカの技術者だけが扱える高価な技術で、個人では扱えないという声を良く聞きました。「FI-M」電子制御燃料噴射システムは、エコラン(省燃費レース)に必要な狭い範囲での燃料調整機能だけを抽出し、シンプルな操作・システム構成にすることにより、高い信頼性確保や現場で即応可能なシステムという目標を達成しました。
基本操作はシンプルな3設定
コントローラには燃料制御のための設定が WOT、ID、PUMP の3つしかありません。燃料の噴射量は WOT とID(アイドル)の2つで設定します。通常、エコランでは吸入抵抗によるロスを最小限にするため、スロットルは全開でエンジンを使用することになります。そこで「FI-M」では思い切って、2つのダイアルで設定するように設計しました。
これにより、燃料調節の本来の目的を達成した上で、競技会場その場においても簡単に設定できるほどの使いやすさを実現しています。この運用の簡単さ・基本性能の高さは、FCデザインが支援するチームFancyCarolの海外遠征で培ったノウハウです。
電子制御ですから、燃料噴射量に高い再現性を持っており、このシステム自身がエンジンの変化を敏感にセンシングするツールともなります。燃料の加圧は「精度」を追求するためには燃料タンクをエアで加圧する方法が良いといえますが、「FI-M」ではタンクの加圧が禁止されている大会にも対応できるよう、燃料ポンプをコントロールすることも可能です。
吸入効率を改善するスロットルボディー
スロットルにはロータリーバルブを採用し、全開時の吸入通路には障害物が一切ありません。これにより、吸入効率の改善を図ることが可能です。(専用16mm径ボディーが完成しました。)
また、装着されるインジェクタはエコラン用の小さな排気量に特化して作成されており、微小な噴射量でも燃料噴射時の霧化性能を確保しています。スロットルボディーにはアイドルを判定するスイッチも取り付けられており、別途準備する必要はありません。
メーター機能
新型 Fi-M デジタル コントローラでは、旧型コントローラの機能を完全に踏襲した上で、車輪センサや温度センサを追加し、以下の表示機能を追加しました。この機能により、ただのコントローラではなく、車載表示機としてお使いいただくことが可能です。
- 回転速度表示(r.p.m)
- 噴射パルス数表示
- 電源電圧表示
- 温度表示(車輪センサ接続時)
- 車速・距離表示(車輪センサ接続時)
- 燃費表示(車輪センサ接続時)
- レブリミットの作動(赤色LED)
これらの表示により、目安となる燃費をすぐに知ることが可能です。また、表示はリアルタイムですので走行中に確認することも可能です。
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