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ホーム >> トピックス >> 【開発トピックス】エコラン用インジェクション・新型Fi-Mコントローラの開発



    #060814 【開発トピックス】

  エコラン用インジェクション・新型Fi-Mコントローラの開発



● ご好評いただいておりますFi-Mセットですが、コントローラをFiMdigitalコントローラとして販売を開始いたしました。よろしくお願いいたします。

■ Fi-M デジタルの詳細はこちら。

■ Fi-M digital のセット価格はこちら

■ Fi-M digital コントローラのマニュアル(PDF 1.6MB)


旧Fi-M
旧型Fi-M

「エコラン専用設計・Fi-Mシステム」

 Fi-Mは燃料噴射のコントロールを全開(WOT)、アイドル(ID)の2点にすることにより、現場で容易に対応できる(燃料調節が簡単)なシステムです。他にエンジンを保護するレブリミット(燃料カット)機能や、燃料ポンプを使用する大会向けに、燃料ポンプをパルス駆動する機能があります。旧型Fi-Mコントローラは、ロジックICで回路が構成されておりWOT、ID、Pumpの3つのダイアルでおのおのの調節と内部抵抗によるレブリミット設定を行います。現場で対応しやすいシンプルな構成で、 FancyCarolチームもこれを使用してきています。


 新型コントローラのモックアップ

「マイクロコントローラで制御」

 小型軽量化をめざし、コントローラを新設計しております。新型ユニットはマイコンにより制御するよう変更いたしました。燃料噴射の調整は旧型Fi-Mユニットと同じく、WOT、IDの2点にすることにより使いやすさを継承しています。レブリミットやポンプ制御など旧型Fi-Mユニットの機能をすべて継承しています。設定の入力はLCDで数値を確認しながらダイアルとスイッチで行います。設定は不揮発メモリーに保存されていますので、電源を切っても設定が消えることはありません。また旧型ユニットと同じコネクタと端子配置を採用し、旧型Fi-Mコントローラと配線の互換性を確保する予定です。




サイズの比較と基板。

「小型化&追加機能」

 旧ユニットに対して、厚みは大きくなるものの、細く、長く、トータルでは小型化しました。左の写真では前側の白い箱が新型ユニットの模型です。(これよりやや横幅が大きくなります。) このサイズに収めるために、基板は4層で面実装部品を使います。下の写真はLCDとメイン、パワーの両基板です。LCD面側を何とかLCD基板サイズ+αに押さえ、表示器としての機能を加えようと考えています。追加する機能(予定)は以下のとおり。
  • ○ 回転速度表示(r.p.m)
  • ○ 噴射パルス数表示
  • ○ 電源電圧表示
  • ○ 温度表示(追加コネクタ接続時)
  • ○ 車速・距離表示(追加コネクタ接続時)
  • ○ 燃費表示(追加コネクタ接続時)
そのほか、ユニットにはLEDも装備していますので、便利そうな?表示機能を追加開発していく予定でいます。



ケースと開発ボード
「現在のところ」

 ケースと基板が仕上がってきていますので、今後ケースはアルマイト処理加工を行い、基板は部品を搭載し機能確認を行っていきます。プログラムは開発ボード上で開発中です。

 当初、8月初旬ごろには完成の予定でしたが、さまざまな要因で1ヶ月ほどの遅れが発生いたしております。すでにご注文いただいておりますお客様にはご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。もうしばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

2006年8月14日

■ Fi-M デジタルの詳細はこちら。


2006年9月14日更新


動力計全体
Fi-M digital

「機能・組み立て評価用1号機」

 ソフトウエア開発を行っていた1号機を組み立て、完成いたしましたので、ご紹介させていただきます。左はメータモードで使用している時の画面で、上段に車速をバー表示し下段に燃費を表示しています。走行時に設定を操作することはありませんので、この画面や下の写真の車速、タイマー画面を車両のメータとしてお使いいただくことができます。もちろん、従来のFi-MユニットのようにエンジンONの時のみ使用いただくことも可能です。燃費はその時点までに走行した距離を設定した噴射容量×噴射時間の合計で割って計算していますので、走行中に変化していきます。車速バー表示の両端の20と30の文字は20km/h、30km/hを示しており、いずれもそのレンジを外れる際には数字自体が車速表示になります(例えば14km/hではバーの表示は目盛りのみで左の数値が14になる)。バー表示レンジは設定モードで変更できます。



「車速表示とタイマー表示」

 メータモードの表示には他に右写真のように車速バーと車速数値、タイマー表示をはじめ、噴射パルス数と消費燃料(CC)、走行距離、エンジンが回転していた時間(アワーメータ)、回転速度計があります。
回転速度計のバー表示は6000r.p.m.、12000r.p.m.のどちらを選ぶことができます。
右のLEDは緑がインジェクションの電源がONされたとき、燃料噴射制御がONであることを示します。アイドリングスイッチがONになっている時には1秒の点滅に変化します。赤のLEDはレブリミッタの回転速度以上で点灯します。

車速表示とタイマー表示
車速表示とタイマー表示
車速表示とタイマー表示





動力計全体
設定モード

「3ダイアルの設定継承」

 燃料噴射の制御は従来のFi-Mの機能をそのまま実装しています。写真ではWOTでの燃料噴射時間を示しており、右のダイアルで数値を変更します。変更はすぐさま制御に現れますので、従来のダイアルの操作となんら変わりはありません。上段#の文字で始まる項目は「設定モードで」他にID時(アイドルスイッチON時)の噴射時間、ポンプの駆動幅、周期(WOT、ID)、起動時一発噴射の選択(WOT、ID)、レブリミッタの設定や各種表示の設定があります。ポンプ駆動時間設定を表示しているときには左のスイッチでポンプを一時的に連続でONできますので、燃料配管のエア抜きなどに便利です。


現在、すでにご注文いただいているお客様向けの組み立て、機能確認を行っております。大変お待たせしておりますが、もうしばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
※好評発売中です。詳細はFi-Mデジタルの商品紹介ページをご覧ください。



「出荷価格」
  • 1) スロットルボディ 品番:FIM-B 98,000円(税込105,840円)
  • 2) コントローラー 品番:FIMD-C <<新製品>> 128,000円(税込138,240円)

  • 3) アイドルSW、カムアングルセンサー、耐圧燃料ホース、カプラ-各種  品番:FIM-S 9,800円(税込10,584円)
  • 4)超小型燃料ポンプ  品番: FP-L-001 35,000円(税込37,800円)
  • 5)エアー加圧キット 品番: APS-B / F(米口バルブ/仏口バルブ) 12,800円(税込13,824円)
  • 6)エアー加圧対応燃料タンク(容量60cc)+取付け加工品 品番: APT-60K-S 22,500円(税込24,300円)

  • 7)基本セットB
     1)2)3)のセット  品番: FIMD-SET-B 212,000円(税込228,960円)
  • 8)基本セットH
     1)2)3)4)のセット(ホンダエコパ全国大会仕様)  品番: FIMD-SET-H 243,000円(税込262,440円)
  • 9)基本セットAP
     1)2)3)5)6)のセット(高精度燃料計測仕様)  品番: FIMD-SET-AP 243,000円(税込262,440円)


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