ホーム >> トピックス >> 2007.05.07　【製品情報】実習・研究用電子制御点火タイミングコントロール装置



    #070507　【製品情報】

　　実習・研究用・電子制御点火タイミングコントロール装置
    教材燃料噴射エンジン＋水冷電気動力計。燃焼圧も測定できます。

コントローラ、計器板など。 システムは小型ですが、計測項目は多彩です。

「点火タイミングも自由に変更したい。」

研究・実習用に最適な小型エンジン動力計をご紹介します。卓上で運転できるサイズのエンジン・動力計に当社製、Fi電子制御燃料噴射システムを取り付けています。さらに点火タイミングの変更を可能にして欲しいとのお客様のご要望で、当社にて開発しました点火制御ユニットを取り付けています。クランク軸につながり回転する360P/Rのエンコーダで、コントローラがクランク角を360°で認識します。このユニットでは毎クランク回転毎にパルスを出力しますが、ご要望によりカムセンサの追加と720°の制御も可能です。もともとエンジンに付属の点火コイルを取り外し、当社製のDC-CDIユニットとCDI用コイルを取り付けています。点火制御ユニットの液晶表示上で表示されるクランク角度で、DC-CDIユニットへパルスを出力します。エンジン運転中に連続的に設定を変更することが可能ですので、即座にエンジン回転、出力の変化を確認することが可能です。エンコーダ信号は出力端子を設けてありますので、燃焼圧解析などに使用する事ができます。コントローラのLCD表示は、現在の角度(低速度で回転時)、エンジン回転速度、電源電圧、エンジン運転時間(アワーメータ）の表示が可能です。


「エンジン・動力計の概要」

エンジン動力計本体。

当社のDA10-UW水冷電気動力計に、富士ロビンのEH-12エンジン(注1)を搭載しています。他に以下のオプションを取り付けています。

• Fi電子制御燃料噴射システム。
• 電子制御点火タイミングコントローラ(注2)
• 空燃比計GRID LX-2
• 燃料流量計
• 燃焼圧センサ

写真の右側、空冷ファン（フライホイール)の先に付けてあるのがエンコーダで10000 r.p.m.対応品です。スロットルボディーは16mmボアのFCデザイン製です。プラグの横につけられているのが燃焼圧センサです。排気管は手前に伸びる金属の管で、その上が空燃比センサです。
点火タイミングコントロール装置はFiシステムと独立して動きますので他の装置への転用も可能です。コントローラは接続先の装置や信号の遅れを補正する機能を有しており、セットした値(マイクロ秒単位)をクランク角度(0.25°単位)に変換計算し、出力パルスを補正します。

点火コントロール装置の仕様はこのページの下部に記載しております。 (注)
1.取り付けるエンジンは他のオプションもございます。他にお客様の要望にもお応えします。
2.本装置は、研究用に運転中の点火タイミングを変更する事を可能にするもので、センサ入力などにより自動的に点火タイミングを変更する装置ではありません。

取り付け部の写真は下の 右端の写真をご覧ください。

「燃焼圧センサ」

写真はシチズンファインテックミヨタ製です。ここでご紹介したエンジン動力計にはエンコーダを取り付けていますので、これらの信号をデジタルストレージ＆燃焼解析ソフトウエアなどの解析装置に入力していただくと、燃焼解析を行うことが可能です。キスラー社の製品も同様にお取り付けできます。

※　燃焼圧センサは動力計のオプションです。単体での販売はいたしておりません。

●燃焼圧センサ CAS-15S
  SUS網組2mケーブル、BNC変換アダプタ付き
●電荷電圧変換アンプ PCA2-E05
  電源12V


  ※価格には取り付け工賃、オシロスコープなどのデータ取込装置、解析ソフトウエアなどは含まれません。
  ※表示しております価格は当社がメーカーより購入する価格です。予告なく変更される場合がございますがご了承ください。


「その他の画像」

• 点火タイミングコントロールユニット。
• 16mmボアスロットルボディー。
• エンコーダと出力の信号波形。
• PCの画面上。動力計とFiソフトウエアのモニタの表示。
• 燃焼圧センサ。
  
  

「関連資料・ドキュメント」

このエンジンの運転・測定状況のビデオ。3分12秒




「点火タイミングコントロールユニット仕様」

1)型式	IG-CA1　単気筒用 (複数気等対応も可能です。ご相談ください。)
2)定格電圧	12V　(車両用バッテリー電圧)
3)出力	オープンコレクタ。設定タイミング(補正済み）をダウンエッジで出力。　(当社製DC-CDI仕様) トランジスタ点火仕様なども可能です。ご相談ください。
4)出力補正	時間設定式(μ秒単位) 角度に計算して出力を補正。
5)制御分解能	0.25°CA　(採用するエンコーダの仕様により変わります。)
6)エンコーダ	標準ではA B Z相、電圧もしくはオープンコレクタ出力の物 上記記事搭載品はOMRON E6H-CWZ3E
7)設定入力	本体エンコーダダイアル及びスイッチで入力、液晶表示で確認。
8)設定項目	点火角度(1°CA単位)、出力遅れ補正(μ秒単位)、回転速度バー表示範囲、デフォルト設定への復帰
9)表示項目	点火角度(1°CA単位)、回転速度(R.P.M.単位)、回転速度バー表示、クランク角(低速時のみ)、エンジンアワーメータ、電源電圧

当社では、各種研究装置への燃料噴射システムの付加や、バイオディーゼル燃料などのディーゼルエンジンを用いる研究用のエンジン装置を、設計・製作させていただきます。ぜひ下記連絡先にご相談ください。


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