Download filezilla client for free
お問合せ
サイトマップ
ブログ

エンジン開発・燃料噴射 教育・研究用 動力計 特注機器開発 電子制御・計測
ホーム
製品一覧
ニュース
ご購入
FCデザインについて
English page
ホーム >> トピックス >> 2004.07.05 【開発トピック】ターボモンキーがやってきた。





「こだわりのエンジン」

まず驚くのがそのコンパクトさ。どう見てもターボのサイズが小さい。最小のターボを探し出し、なおかつ無駄な部分は切って落として接合してある。パイプの取り回しも秀逸だ。排気エネルギーを失わないよう、武川製DOHCヘッドから最短でタービンまでつなぎ、インシュレータで排気の温度を下げないようにしてある。チタンパイプを買って自分でまげたそうだ。右側を見れば、美しくかつ最短でオイルのラインが取り回されている。見れば見るほどこだわりが詰まっている。「福岡でモンキーにターボをつけて、、、」「燃料噴射にしたいと思っている、、」 植村さんからの連絡があったのは半年前だった。ホームページを見ると、キャブでもいろいろな工夫をされている。最終的にインジェクション化が必要と考えFCデザインへ連絡をいただいた。植村さんは船のエンジンに携わって30年の経験を生かし、自分のオリジナリティーを出したエンジンを作りたいと考えて、今回のターボモンキーを作られた。とにかくそのこだわりはすごい。「8インチで」「美しくコンパクトに」「街乗りも平気な仕様で」と、とにかく書ききれないほどのこだわりがいっぱいのマシンだ。このマシンで九州一周もしたそうだ。.....


写真をクリックすると拡大し別ウインドゥに表示します。



配置がコンパクトで美しい。


整然と配置されている。


インジェクタはツイン化。


メーター周り。


ポンプは自作されました。


植村さんと、お弟子さん?のあきさんが7月3日、4日と、セッティングなどについていろいろ尋ねたいとFCデザインを訪問してくださいました。

「セッティング」

これまでFCデザインでは過給器付エンジンには「Dジェトロ」方式の「 FI電子制御燃料噴射システム 」をお勧めしていたのですが、「α-N」方式の方がスロットル開度と回転数でマッピングするので、セッティングするときにわかりやすいだろうと考えて、植村さんには「α-N」方式プラス「吸気管圧力補正」のバージョンでつけてもらってました。ここで中根が試乗。やはりずれたところがあります。中根がダイアルコントローラーを回して走りながら濃いか薄いかを探って、まずは大まかにあわせます。その間、中植は以前からの作らないとと思っていた、データの保存とPCへの表示をババッと作成します。大まかにあったかな?というところで1日目が終了。そのままバーベキューに突入。そのあと師匠と弟子は夜の街にフェードアウト。翌2日目、インジェクターをツイン化することになりました。この日は空燃比センサを取り付けてデータを取りながら走ります。空燃比センサはパイプに取り付けたものをマフラーに差し込みます。この方法は、エキパイに加工をしなくても簡単に取り付けて測れるのですが、低回転速度では排気の勢いが足りずに、かなり薄く表示されます。(下のグラフで空燃費の青い部分がそうです。)α-Nプラスブースト補正なので、ターボのホースをはずして補正をカット。まずはNAの状態で、走ってはデータを見て設定書き換えと言う作業を繰り返しました。大体合ったところで、ホースを連結し、補正を入れます。データを見ると、10000r.p.m.付近で薄いようなところもありますが、全体的にはいい感じになりました。


写真をクリックすると拡大し別ウインドゥに表示します。



マフラーに刺さってるのが空燃比センサ。


ECUで収集したデータの表示。時間順に再生も可能です。


噴射時間。色は空燃比を表しています。低回転速度では排気の勢いが足りずに、かなり薄く表示されます。


ブースト。13000rpmでプラス0.6kgf/cm^2を達成しています。


戦いすんで日が暮れて?


 ※ データの収集、表示は商品につけられるよう開発を継続する予定です。

「ブースト+0.6kgf/cm^2、その走り」

ここで私も乗ってみました。中速からトルクがぐっとあがっており、グイグイ加速していきます。とても95CCのエンジンだとは思えません。1万回転を超えたあたりで、ブーストが立ち上がってきて加速が盛り上がり、あと1000〜2000r.p.m.ぐらい上があると気持ち良いのになーというところで、ちょうど14000r.p.m.弱。壊れてはいけませんので14000r.p.m.でリミッターを設定しています。これまで乗ったチューンドモンキーのどれとも感じが違います。音が比較的静かなこともあり、猛烈な加速というよりは、気づかないうちにエッ!もうこんなに加速した?って感じです。8インチの小さなモンキーがこんな加速をしているのを回りから見たら違和感がありそうです。このモンキーは機械としての完成度の高さが運転していても感じられます。乗ってみると九州を1周したというのもうなずけます。

植村さんのモンキーでは点火にジョルカブ用を使われており、10000r.p.m.以上で信号レベルが下がっているようでした。このため途中、信号インタフェースの仕様を変えたりしていたので、作業終了が遅くなってしまいました。しかし、とても楽しい2日間でした。

「 リンク 」

植村さんのページ
参考になる情報がいっぱいです。ギヤポジションインジケターがお気に入りです。 (~_~)/

<2004.07.08 中植>    



Copyright(C) FC Design Co. Ltd. 1998-2008
FCデザイン株式会社 〒735-0006 広島県安芸郡府中町本町2-1-48 藤本ビル1F