Super Mileage Car Challenge Hiroshima — 大会レポート 第6回 2002年大会
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日本のもの作り、技術者の育成を祈って

Supermileage Car Challenge Hiroshima 2002

2002/10/13 高陽自動車学校

本大会は、純粋に超低燃費競技車両の製作、研究の成果を評価する場を提供する大会として、参加費無料、大会役員、運営すべてボランティアによる物的人的な協力のみによって行われました。

そして金銭が全くかからないという過去に例のない大会を実現することができました。

また、他の省エネレースが抱える燃料計測の問題も全重量計測方式を確立することによって、極めて精度の高い計測を小人数のスタッフで実現できることを実証致しました。

来年度は、さらに競技としてより充実した大会が実現できるよう企画していきます。

皆様方の御支援、御協力本当にありがとうございました。

2002年大会

主催 / 共催 / 後援・協賛
主催
Super mileage car contest Hiroshima 実行委員会
共催
NPO法人シンクバンク研究所高陽自動車学校モノ作り推進協会
後援・協賛
広島県教育委員会 ふれあいチャンネル(安佐北区)、 メディア各社、大野グループ 、  大地テクノロジー(有) 、 株式会社 アールテック・リジョウ、 学校法人鶴学園  バルコムヒロシマモータースカキダ、  ユアーズ、やまだ屋、マルタカ子供百店、 福留ハム、広果広島中央青果、広本商店、 大進㈱広工 FCデザイン  (順不動)

大会公式記録
2002年大会
博多工業高校優勝!! 記録1254km/L
2位 team with you 記録1209km/L
3位 チーム ファイヤーボール 記録1203km/L

走行中のビデオをダウンロード
 ●博多工業高校
 ●じゃけん広島
 ●HIROSHIMA GREEN
 ●但馬技術大学校自動車部
 ●FANCY CAROL
 ●佐賀工業専門学校
 ●ファイヤーボール
2002年大会

大会詳細 — フォトレポート
順位 チーム名 1 2 3 4 5 BEST km/L
1 福岡市立博多工業高校 1121 1233 1115 1254 1240 1254
2 team with you 1074 1053 1155 1209 1198 1209
3 チーム ファイヤーボール 1203 R 1181 1181 1173 1203
4 じゃけん広島 768 R 788 764 788
5 HIROSHIMA GREEN 501 565 676 781 781
6 佐賀工業専門学校 エコランクラブ 563 544 567 548 590 590
7 島根県立江津工業高等学校 自動車部 R 515 R R R 515
8 兵庫県立但馬技術大学校自動車部 410 436 430 436
賞典外 FANCY CAROL 2341
(2Lap余分に走行)
R R 2522 2598 2598

2002.10.13AM8:00~ 各チームが続々と会場である高陽自動車学校に到着。 森林浴と日光浴、川のせせらぎとうぐいすの声を聞くことができる、とても空気のおいしい会場です。

バルコムヒロシマモータースさんによる試乗会も行われました。

中央は江津工業高校さん、右は博多工業高校さん。どちらも生徒さんが自主的に活動している頼もしいチームです。

地元じゃけん広島の16インチカー とても小さいマシンです。

左はファイヤーボール号、色こそ塗っていませんが、メカ、ボディーとも、とても機能的で綺麗な仕上り、いつも人だかりでいっぱいでした。 中は知る人ぞしる。広島の名物レース 手作りゼロハンカー。今回は展示のみ。このマシンにもFI(燃料噴射)が搭載されている。

左は自動車学校の開放デーのため、安全教室も行われ、田上社長さんの挨拶で始まりました。 本日の昼食と翌日の朝食は高陽自動車学校様から提供して頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。 中、右はFCの活動紹介の発表。

左はFC号のエンジンの図面。 中、右はドライビングスクールの体験会。スラローム、急制動、ウェットスキッドなどエキサイティングな体験もした。

みんなエコランを忘れて必死でした。

右は広島グリーンさん。輝く緑の小さな細い車体がとても美しい。マツダの若手エンジニアチーム。

ファイヤーボール号とFC号の乗り比べとなり、断然ファイヤーボール号の方が広くて乗りやすい?らしい。

マネージャーミーティングでは、各チームから快くオフィシャルをだして頂き、競技が行える体制となりました。 皆様、ご協力ありがとうございました。

練習走行開始と共に博多工業高校がスタート。気合いっぱいだ。

但馬技術大学校はエレキ系のトラブルでごっそりとエレキシステムを交姐するハメに。

team With Youさんはここ最近メキメキと記録を向上、エンジンの確実な始動や安定した走りなどレースマネイジメントはばっちり。エレキスロットル、自作のFIなどハイテクも装備し、今後の記録向上が楽しみだ。

左はteam With Youさんが使っているシャーシーローラー。定量的な解析によって着実な記録向上を行っている。トップチームの仲間入りは時間の問題だ。 右は江津工業高校さん今回チェーンが外れる不具合に悩まされ続けた。

赤いつなぎは岡本先生。2日間スタートマンお疲れ様でした。お蔭様で手際よく競技が進行できました。

但馬技術大学校のこのボディは他チームからの譲りうけたかなりの旧タイプ。このマシンでデータ収集して、現在フルカウルモノコックの新型ボディを製作中。完成が待ち遠しい。

ホームグラウンドでのFC号は淡々と走りました。今回はチーフメカの藤田氏のみで走行させました。 慣れから油断したためか、5回の走行のうち2回はバッテリー充電不足でエンジン始動不良で途中ストップ。

右は佐賀高専。力強く走行を繰り返す。

今回の燃料計測では、FI(燃料噴射)車は全重量方式、キャブ車はトップアップ式で行った。 全重量方式は格段に高い計測精度だけではなく、補正が要らないため、計測工数も少ないすばらしい計測方法であることを実感した。 キャブ車の計測はフロートの油面管理をフロート室ドレンから出した透明チューブに印をつけて管理した。目視チェックのため、厳密な管理は不可能だが、他のレースのように倍半分も記録が変わるようなことはなかった。 これは今回の油面管理の効果もあるが、それと同じように参加チームの真摯な取り組み方の差による分も大きい。

フロート室の液面が0.5ミリ変われば約1cc変化する。これは誤差として直接大きく記録に反映する。 また、結局のところ、ソレノイドバルブを外すか、燃料系全重量で計測しない限り、キャブでは優勝争いに耐えられるような正確な計測は不可能である。取りつけ取り外し時のオーバーフローや燃料制御精度を考えると、少なくとも上位チームはFI方式にしなければ、計測誤差の問題は解決できないだろう。 ちなみに本場ヨーロッパではその両方の対応が取り入れられている。ソレノイドバルブを使うチームが全くないこと。上位チームはすべてFIであること。これはレギュレーションで規定されているわけでなく、参加者の自発的な取り組みで行なわれている。

車歴10年以上のオールドカーだが、槍の様に尖った形状は今なお、新鮮な輝きがある。 残念ながら16インチチューブラタイヤの抵抗が大きく記録はそれほど伸びなかった。 この車両にはフロートレスの草刈機用キャブレターが付いており、FIと同様、高精度の燃料計測が可能だ。

使い込まれ熟成されたマシンは安定した走行を繰り返す。縁石ぎりぎりの走行はさすがの一言。でも接触したこともあるとか?

空力に優れるじゃけん広島号は鈴鹿では常賞のマシンではあるが、平坦路になると転がり抵抗の影響が大きく出て不利、自作FIも不調で記録は残念ながらあまり伸びなかった。 しかし的確、安定した走行が評価されてベストドライバー賞受賞。

まだ製作過程のFB号は、毎回発生する始動不良に悩まされながらそのまま2日間を終えた。 時折、始動不良が発生しない時は1周1秒あまりのわずかなエンジン運転で周回できる実力を持つのでちゃんと走ればかなりの記録が出たはず。ドライバーの狂屈さんもポテンシャルを発揮できず、無念だったに違いない。 FB号の活躍は次回に期待したい。

またまたチェーンが外れるトラブルの対応中。生徒さん自身での必死の修理は、情熱あり、やる気ありで感動さえ感じる。彼らはきっと立派なエンジニアになるだろう。

大会実行委員長の鈴木さんは、従業員70名を抱える会社の社長でありながら、焼肉もすべて一人で準備して頂くなど、親しみやすく、気さくな方。場所、物の協賛など本大会の外堀をすべて固めて頂いた。感謝!感謝 !! 。この人がいなければ本大会は実現しませんでした。

音頭はやはりこの方しかいません。乾杯!!で総勢60名の大宴会が始まりました。いろいろな方と交流ができて大変楽しかったです。 中の生徒さん延々とビデオ撮影ありがとうございました。

アールテック・リジョウさんのステンレス省エネコアコンロは食材をおいしく焼き上げる。私のお気に入りです。よかったら皆さんも購入してみては?一生使えるタフさでこの値段なら納得だと思います。 でもスーパーマイレッジとは関係ないって? (アールテックサンノマワシモノデハアリマセン!!)

場を盛り上げて頂いたレースクイーンはここで退場。お疲れ様でした。 宴会が終わると入浴。その後は、校舎フロア-でのキャンプ。少年の頃の野外活動を思い出すような光景でした。

翌日、高陽自動車学校は朝もやに包まれて始まりました。ちょっと幻想的な雰囲気です。

本番前各チームとも最後の調整に大忙し、この緊迫感、緊張感がたまらない。

9時になるとすぐに競技スタート。時間の許す限り、延々とトライヤルが続きました。

岡本先生が華麗な旗さばきに熱中している間、生徒さん達はのびのびとマシンのセッティング、走行方法の最適化に取り組んでいました。

燃料計測も大忙し、助手の北田君のテキパキとしたサポートでなんとか乗りきれました。大変ありがとうございました。

全重量計測は本当にすばらしい。手間無し、誤差無しでいうこと無し。

高校生チームとは思えないすばらしい走りで優勝した博多工業高校監督のCARTECHさんこと岡本先生。 生徒達の自主的な活動とその結果にご満悦の様子。

皆様お疲れ様でした。 来年はもっとすばらしいレース運営ができるように頑張りますので、また広島に来ていただきたいとおもいます。 お気をつけてお帰りくださいませ。ありがとうございました。

日本のもの作り、技術者の育成を祈って