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ベルギーエコマラソン'97での燃料計測方法の紹介

Introduction of FUEL MEASUREMENT in BELGIUM '97

総論 general
計測誤差の少ないエアー加圧式EGIが前提(計測誤差の大きいキャブレターではおそらくどのチームも出ていない)。
計測誤差を発生させるシステムに対するチェックは厳しく、不正を発生させない姿勢には、 非常に好感が持てる。
このような厳格な燃料計測が土台となって、ヨーロッパ各チームの 技術進化を促進していると確信した。
さらなる正確な燃料計測の実現のために、ヨーロッパ各国のオフィシャルが集まって ミーティングも行われている。

Almost European teams use air pressured EGI system.
Technical scrutineers check strictly if the car has no system of mismeasurement. The effort to generate no cheating makes so favorable impression.
We found that technology of European teams make steady progress over this strict management of the race.


計測方法の基本は、温度補正を行う点と燃料タンクだけでなく燃料システム全体を 計測する点の2点であり、
日本のマイレッジマラソンもこの点に重点を移す必要があると思う。

Fundamental points of fuel measurement are temperature compensation and measuring whole mount of fuel system. Japanese Mileage marathon will be expected to change major emphasis to these points.


また、構造の簡単なエアー加圧式EGIを推奨しているため、スクールクラスでもEGIが広く 浸透しており、
技術レベルもかなり高い。


Since simple stracture of air pressured EGI system is recomended ,EGI system is familiarized down to school classes and level of technologies are higher.

日本のマイレッジマラソンもエアー加圧式EGIを許容することにより、 飛躍的な技術レベルの向上が図れると確信した。

Japanese Mileage marathon will expected to allow this air pressured EGI system.


燃料消費量の計測そのものは、0.1cc単位で少しラフである。ただし、これはフィンランドの 方法を用いれば、
0.001cc単位に向上できる。
エアー圧計の追加(エアーバルブと燃料タンクの間:燃圧を直接モニターさせる)、 フューエルディス内のエアー、
ベーパーのチェック、フューエルディス付近の温度補正等、 まだ改善の余地もあると考える。

詳細計測方法(エアー加圧式EGI)

車検時
システム内の全燃料を空にしておく。
1)ビューレットで燃料を燃料タンクから注ぎ、フューエルディストリビューターの直前までの 可視部分のボリュームを計る。
2)燃料タンクキャップを閉じ、エアーバルブを開いて燃圧をかけ、
  インジェクターとフューエルディストリビューター内のエアーを圧縮する。
3)燃料タンクについているマニュアルバルブを閉じる。
4)エアーバルブを閉じて燃料タンクキャップを開いて、再びビューレットで燃料を注ぎ、 可視できない部分のボリュームを計る。


スタート前
1)燃料タンク上流のエアーバルブを開き、燃料系全体に圧力をかけ、 この時の燃圧を記録する。
2)燃料タンクについているマニュアルバルブを閉じる。
3)エアーバルブを閉じ、燃料タンクキャップを開ける。
4)燃料を規定のラインまで入れ、燃料タンク内の燃料を測温する。
5)違う燃料タンクをキャップに継ぎ、エアーバルブを開閉させ、確実に開閉するかをチェックする。
6)また、エアータンクを大気圧まで減圧させ、エアータンク内に空気以外のものが 入っていないかを確認する。
7)エアーバルブを閉じ、エアータンクにエアーを充填する。
8)燃料キャップを閉じ、エアーバルブを開き燃料タンク内の燃料にエアー圧をかける。
9)マニュアルバルブを開き、液面が極端に下がらないか確認する。
10)燃圧を再確認し、1)の値と変化していたら、この値に記録し直す。
  車をスタートラインまで運びスタートさせる。


ゴール後
1)システム全体が見えるように上カウル全体をはずす。
2)燃料系にエアー、ベイパーが噛んでないが確認し、噛んでいれば燃料タンクへ導き取り除く。
3)燃圧を確認し、もし、スタート時点と違っていたら、レギュレータで調整し直してからマニュアルバルブを閉じる。
4)エアーバルブを閉じ、燃料キャップを開けて、ビューレットで規定ラインまで 燃料を注ぐ。
  過剰に注いだ場合は注射器で抜き取り、ビューレットで注いだ量から差し引く。
5)燃温を測定する。
6)燃料キャップを閉じエアーバルブを開き、燃料タンク内に圧力をかける。
7)燃圧がスタート時点と合っているか再確認する。
8)マニュアルバルブを開け、液面がほとんど下がらなければOK。
  下がれば、エアー、ベイパーが噛んでいたことになり、 再度やり直す。
9)計測した燃料の消費量に温度補正を行い、規定の走行距離をその基準温度での消費量で割って、
  リッター当たりの走行距離を算出する。

<バルブ、キャップ類はすべてオフィシャルの指示に従って、エントラントが脱着、開閉する。>


上記計測方法に対して、または燃料計測全般について、御質問、御意見、御相談のある方は、 こちらまで。