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残暑の厳しい、8/28(土)〜29(日)の2日間。
今年25周年を迎えたスポーツランドSUGOにて行われたこのレースは高低差70数メートルのサーキット(逆廻り)をフルに使った強烈な位置エネルギーによるスピードレース的展開が他と一線を画したEVエコランとして注目されています。
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第1日目:練習走行 ≪May 2(Sat)1999≫
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秋田に続き今回も約1日半かけて約1200kmの移動を終えてパドックに一番乗り。
勾配10度の下り坂が底無し沼のように見え、面食らいつつも調整を始める。
練習走行では制限器・NFB無しのWEMで使用したバッテリーで走行した。前日からの雨天による濃霧の上にキャノピー内面の曇りが視界不良に拍車を掛ける。
下りからのコーナーで、オーバーステアが出てなかなかドライビングが安定せずスピンアウトの連続。
3周走って目標の9分〜10分前半には及ばず、最速でも12分台だった。
菅生は始めてだったので、ミツバの名ドライバー斎藤さんにコース取りをレクチャーを受ける。
クルマのモディファイはキャノピーにノンフォグシールドを貼り、スプロケットをハイギャード仕様に変更した。
明日の快晴を祈り、10:00PM過ぎに就寝。
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第2日目≪Aug
29(Sat)1999≫ |
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残念ながら明け方までには雲は晴れておらず、9:00からの練習走行もコースコンディションは
昨日と変わらなかった。また、ノンフォグシールドも形状あわせの際にシール性が悪化。使用を見合わせた。
10時から車検が始まり、大急ぎでバッテリー・制限器・NFBを結線して受けに行く。
ブレーキで一度NGを受けたが、改善によりOKを頂く。その頃には天気予報通り天気は回復していた。
レーススタート直前までは好天気は続いていたが、12:00のスタートと同時に小雨が降り出す。
我々のスタートからものの2分としない内に、突然の集中豪雨でスピードレースから生き残り合戦に一転した。
FC98−EVは折からのキャノピーの曇りでなかなかスピードに乗れず、2週目へアピンでのスピンアウトで
モーターコントローラーが故障。残念ながら2時間走破ならなかった。
(走行距離6.715km・一般クラス21位)
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レ−スを終えての私見
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今回はゼッケン順による、ピットスタートであったが、NFB・負荷制限器のスイッチをオフィシャルが入れてのスタート要領につき、フルカウル仕様であるFC98-EVはスイッチON後にカウルを被せる必要があるためタイムロスが発生し不利な部分があった。これらのユニットの搭載位置には見直しが必要と考える。
バッテリーについては理論上常に熱を与えて効率よく使うことができるが、多量の携帯用カイロを用意したは良いが、断熱材で包んだものの一部のシール不足より熱が漏れてキャノピーの曇りを助長させる誤算が生じた。
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気まぐれな天気による生き残り合戦を勝ち抜いたのはDDW。低速で効く回生ユニットを搭載し、2時間経過しても快走を続けた。
2位は再軌。スタート時にNFBのトラブルで、スタートが遅れたにもかかわらず、厳しい生き残り合戦の中、見事に挽回した。
3位はチームヨイショット!ミツバのUSO-800。DDWと同じく回生ユニットを搭載していたが、規定最高速80km/hで作用する点と、ウルトラキャパシタの容量に大きな違いがあり、悪天候はDDWに有利な条件となった。これにより次回からは、悪天候での視界確保ができるボディーセッティングと回生ユニットが必須になってくると予想される。
来年のコンセプトが見えたことには初参戦ながら収穫があったと考える。 |
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御声援御協力大変ありがとうございました。by SUE44 |