FancyCarol is Ecomarothon Team in Japan
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FancyCarol
Challenging 15th SELL ECO-MARATHON France
15th SHELL ECO-MARATHON France への参戦記
大会公式結果 * Official Results
レース参戦概要 * Outline of Our Challenge
写真集 * Photos
Special thanks!この度の海外遠征に対し、御声援、御協力を頂きました皆様に厚くお礼申し上げます。
Thank you very much for all your help and cheering to our activity and trip.

東京工業専門学校広島校 高陽自動車学校 NTN株式会社 Philippe DEFFAUX and his family
株式会社セイワ技研、サイクルサンカ
トラブルが続出し、 FANCY CAROL-NOK号 5位 記録1742km/L
It happened a lot of difficulty, and we were 5th place. The record was 1742km/L
今大会は、本命のイギリス遠征に向けた前哨戦であったが、予想以上の テクニカルコースであったことで、
スピン、コースアウトし、車体を 損傷させてしまった。そして、これが引き金となり、
点火進角装置の故障、ステアリングの振動、エンジンの焼き付き、 スターターの故障等が続出し、
まともな走行ができず、 様々な問題点を洗い出す結果になった。
参加台数160台
参加国 フランス、イギリス、ベルギー、スペイン、ポルトガル、 チェコスロバキア、フィンランド、日本
レース参戦概要 outline of our challenge


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写真集 Photos
6/3(木) 車検、公式練習 Scrutinizing ,Track testing
 
昨日の晩からパリを出発し、マルセイユまで900kmをレンタカーを運転して到着したのが、朝の8時であった。
日本での連日徹夜で行った準備の疲れが溜まっていた上に、エアコンの聞いたドゴール空港での税関で車両の引き出しに2日かかり、熱を出した体は、既に限界にきていた。
今回の遠征は、私とかみさんと池田さんの3人のである。 フランス語が全くしゃべれない我々は、厳しいレギュレーションの このヨーロッパ最大の大会に何としてでも参加するため、昨年フィンランド 大会で友好を深めたOPTIMA チームにお願いして、現地でホームステイさせて もらったり、通訳をしてもらうことで参加できるようになった。
ビキニ姿が目に付くほど暑い地中海の日差しの中、一人だけ厚着を着込み、 ふらふらしながら車検のための準備をはじめた。
今回一人で参加している OPTIMA チームのフィリップ氏も池田さんも連日の徹夜作業と遠距離移動で 疲労が蓄積している。お互いに励まし合い、協力しながら、17時頃、漸く 車検を受けることができた。
時間をかけて燃料系の厳しいチェックを 受けたところで、燃料タンクの仕様を指摘された。機能は変わらないが、 大会公認のタンクでなかったからだ。エアー加圧するための追加工が 必要なため、明朝、再車検となった。
6/4(金) 車検、公式練習 Scrutinizing ,Track testing
朝一番に車検を受けにいくと今度は、加圧系に安全弁がないことが指摘された。
ピットに帰り、早速付けようとしたが、このような時のために持って来たはずの 安全弁を日本に忘れてきた。
仕方がないので周りのチームに貸して貰おうを 探し回ったがどこのチームも持っていないようだった。このままではレースに 出場できないのでフィリップ氏が大会本部に行き、場内放送で呼びかけてくれた。
暫くすると、親切な車検委員の一人が心配して我々のピットに尋ねてきて、一緒に 探してくれた。結局、フランス最高峰で世界最強チームでもあるMicro Joule から 借りれることになった。
配管のサイズが違うためアダプターを組み合わせて なんとか再車検に行ったのが17時であった。無事車検を全て終え、一回目の 走行練習をスタートさせ、最終コーナーで待っていると、走行抵抗の少ない FC号は、下りでの車速が高く、前方の車を避ける形でコーナーリングし、 スピンしてコースアウト。幸いタイヤはバーストしなかったので、そのまま 再始動しようとしたが、今度はエンジンがかからず、ピットに戻ることにした。
ピットでもエンジンがかからず、原因を追及すると点火進角装置が 故障していることがわかった予備がないため、日本にいるエレキ担当の中植氏に 電話をし、燃費は悪くなるがある部品を組合せることで固定点火できる方法を 指示して貰った。
友好的なRemmi Team にも協力してもらい朝まで作業して なんとかエンジンが回るようになった。
6/5(土) 公式練習、決勝1日目 Track testing , Competition

朝10:30までは練習ができるので本番と同じ6Lapさせようとマシンをスタート させるとスピードが乗ってきたところで、フロントホイールが 強振動し、走行できなくなった。
ドライバーに様子を見ながら走行し、原因を 追及するよう指示し再スタートさせると2周目もストレートで振動しストップ。 依然、原因はわからないが、ブレーキをかけてでもスピードを落とし、 6Lap走行させた。
ゴールし燃費を計ると15cc消費して約1300km/Lであった。
決勝は2日間で4トライできるので、とにかくまずはドライバーをコースに 慣れさせる必要がある。そして、ステアリングのダンパーをクロスメンバーと タイロッドの間にマットをハサミ込む形でガムテープで止めて製作し、直ぐに 1回目のトライヤルをスタートさせた。
ダンパーの効果で振動は抑えられており、 6Lap走行してゴールすると11.3ccで1742km/Lの記録であった。
2000km/Lオーバーの我々の目標に対して、かなり未達であったため、 がっかりしていると、大会主宰者方は、反対に初参加にして、すごい記録が 出たと騒いでいる。実際この記録は、この時点では、大会15年の歴史の中 歴代3位の記録なのだそうだ。
そんなことはお構いなしに、我々は、次の トライヤルのためのステアリングアライメントのチェックをすると トーインが4mmずれていた。スピンした時に狂ってしまったのだ。
直ぐに 調整し直し、冷えぎみのエンジンに保温材を張り付ける作業を行い、 出走のための暖機をしていると、突然焼き付きぎみになり、出力が 下がったので、エンジンを止めた。暫くして壊れていないか恐る恐るエンジンを始動させると 始動したのでそのまま、スタートさせようとすると、エンジンがやっぱり かからず、走行不能になった。
一旦給油所に戻り、再始動するとかかったので、 終了時間も迫ってきているので、そのまま再給油し、スタートさせた。
ラップタイムが約1分ばらつきながら、まだ慣れていないコースを6Lapし、 ゴールすると、今度は1599km/Lと逆に悪化した。

6/6(日) 決勝2日目 Competition

幸運にも27本しか作っていないミシュランの新高性能ラジアルタイヤを フィリップ氏から3本貸して貰えることなった。
早速付け替えて、 昨日焼き付きかけたエンジンを何度もラッピングして、出力が元に もどっているのを確認した。
そして、燃料の給油所へ移動し、スタート前の 暖機をしようとしたら、今度はエンジンがかからなくなった。
バッテリーが弱っているように見えたので、Remmi Team がすかさず、 満充電のバッテリーを持ってきてくれて再度エンジンをかけたが、同様に かからず。よく見るとスターターを回してもピニオンがすぐに引っ込んで しまいエンジンを回し切れていない。
慌ててピットにマシンを運び、 スペアエンジンのものと交換する作業に入った。空を見上げると段々雲行きが 悪くなり、交換作業にてこずっていると遂に雨が降り出した。なんとか 交換し終わったところで規定スタート時間10分前となった。
依然、雨が 降っているが、時間がないので悪条件の中、最後のスタートをした。 無事走ってくれと池田さんと祈るような気持ちで待っていると、無線で ドライバーから”前が曇って見えず、コースアウトしたけど自力で復帰する” という連絡が入った。下りではスピードが乗るため、10分以内の ロスタイムなら、規定時間内に帰ってこれるので、10分以内に 戻ってきてほしいと祈っていたが、アッパーカウルがドライバーだけでは 閉めれない構造のため、結局30分かかってしまいタイムオーバーと なってしまった。

 
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大会公式結果 Official Resuits
Pos. Team km/l km/l km/l km/l
1. Micro Joule 2030 2227 1866 -
2. TIM UPS INSAT 1905 1936 1853 -
3. TED 1346 1614 1741 1792
4. LUTECE 1623 1762 1741 -
5. FANCY CAROL-NOK 1742 1599 - -
6. TIM UPS INSAT 1582 1660 1707 -
7. PV3e ESTACA 1116 916 1554 -
8. Remmi Team 1251 - - -
9. Remmi Team 1182 - - -
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