FancyCarol is Ecomarothon Team in Japan
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FancyCarol
今回は一人で視察 19th SHELL ECO-MARATHON FRANCE 2003
I went to NOGARO circuit to see the new race all alone.
大会公式結果 * Official Results
レース参戦概要 * Outline of Our Challenge
写真集 * Photos
ロッキンガムサーキットで FANCY CAROL 2位 記録3344m/L
We got 2nd place at Rokingham circuit. The record was 3344km/L
本当は日本の国旗もここに並ぶはずであったが・・・・・。
世界最高峰フランス大会に向け準備を進めておりましたが、お世話になっている航空会社様から、
”今年からは、手荷物扱いによる車両の運搬は、通関の強化によりできなくなりました。”
という連絡が入り、急きょ、出発直前にてフランス遠征を断念・・・・無念・・・・・。
来年こそは日本の国旗を立てたい !! ・・必ず・・・・・。
レース参戦概要 outline of our challenge

今年からは平均速度が30km/hにアップされたため、記録が大幅に後退するだろうという予測に反し、王者Micro Jouleが驚異の 3103km/Lを記録して3年ぶりに優勝。 2位はTIM(昨年度優勝 フランス)2761km/L, 3位はLutece2657km/L、天候は30℃を越す快晴。
参加台数約230台、参加国 フランス、ベルギー、ポルトガル、フィンランド、イタリア、チェコスロバキア、ドイツ、スペイン、サウジアラビア、アルゼンチン、ブラジル、スイスの12カ国
Micro Joule won ,the record was 3103km/L at 30km/h.

**シェルエコマラソン フランス大会***
5/14-18までの4日間、世界12カ国約230台が参加する世界最大かつ 最もハイレベルなシェルエコマラソン。1985から開催され、今年で19回目。競技の舞台であるNOGAROサーキットはエコマラソンでは、もっとも長い最大高低差5m全長3.6kmのフルコースを7周する、今年から平均時速25→30km/hに変更され25.2kmを50分以内で走行するようになった。また文部省の後援も得て、アーバンコンセプト、代替エネルギークラスも創設された。

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写真集 Photos
昨年は全く資金が足りず、今年は上記理由で2年連続でドタキャンしてしまった。
毎回、親切に参加のフォローをして頂いている主催者へのお詫びと今年度大きく変わったレギュレーションや新設された燃料電池クラスの視察を兼ねてNOGAROへ行くことにした。スーツケースに和菓子のお土産をいっぱい詰め込んで。
広島からマレーシア経由で丸3日でNOGAROに着いたが迎えてくれる日の丸は無い・・・・。
左はNOGAROサーキットのポスターに載っていたFANCY CAROL号 うれしかったです。
中は今回は2位に甘んじたが実力はMicro Jouleと互角のTIM。
右はPRODUCT TEAM(フランス)の完全自作60cc直噴ディーゼルエンジン

左、中、今年から文部省後援があったためか、警察も本イベントに参加。会場パトロールだけでなく、スクーターでのジムカーナートライヤルなど交通安全イベントも実施された。
右はタンペレ大学の学生 REMMI TEAM(フィンランド)の完全自作DOHCエンジン。

左は補修のための工作場もあり、職人さんが巧みに直してくれる。当然無料だ。
中はユーロコプターのチームTED(フランス)過去何回も優勝している強豪チーム。2年ぶりに本大会に復帰。
右は当HPの海外チームの紹介でも記載したMicro Jouleの90年代初頭モデル。当時としては信じられないような2687km/Lの世界記録樹立と敵無状態で数々の優勝を勝ち取ったマシン。世界中のチームに恐れられ、また、お手本ともなった。今でもその美しさは絶品。今回初めて実車をみることができ感激もひとしお。
左は1台だけ参加したソーラーカーのチーム。
中、右は燃料電池のメカニズム説明。今回2台が初参加。
NO.93 ナンシー工業大学(FRANCE)  ドイツ製(Heliocentri5) 
1スタック当り6V/25WのFCを3ヶ並列に搭載、練習走行後出力が足らず1ヶ追加し4個に変更した。
電動ファンで強制的に空気を送り込んでいる。水素の貯蔵は1Lの高圧タンクに140barで貯蔵。モーターはマクソン150W/24V。
NO.126 バレンシエン大学(FRANCE)とズーリッチ大学(SUISS) の共同チーム 
共同開発先PSI製の公称18V/400W大きなスタックを1つ搭載、最大1kWまで取り出せるとのこと。
水素貯蔵合金に熱交換器、汽水分離など複雑な乗用車用のシステムをそのまま小型化して搭載。
スタート地点が極わずか上りになっているため、彼らの抵抗の大きな車体では、発進時、モーターに過電流が流れてしまった。
このため、ローギヤ化して電流を抑えたが、燃料電池の電力が十分余裕があるにもかかわらず、最高速が目標の40km/hに届かなった。
まだ始めたばかりでモーターのマッチング方法など十分理解していないようだ。
性能のそれほど高くない車両に搭載され、モーターとのマッチングが不十分な状態での走行であったが、ガソリン換算燃費は約1686km/L(平均時速38.29km/h)もあり、燃料電池の熱効率の高さが伺えた(バレンシエン大学)。
大会主催者もこの結果に大変関心を寄せられていました。
左はテレメーターシステムを使っているチーム
中は日本にも参戦したことがあるCALLO TEAM 当時のボディは現在でも現役。そろそろ新型の登場を期待したいところ。
LPG部門では常勝している。今年の記録は1318km/L。
右はREMMI TEAM(フィンランド)、記録は2119km/Lで総合6位。
左、右はアーバンコンセプトクラス(公道走行可能)の出場車両。
左はフランス学生チームのESTACA 1936km/Lで総合9位。
右はフィンランドのSAKKチーム (旧BSチーム)記録2011km/Lで総合8位 ディーゼルクラスでは2位。
昨年までと似ているが前面投影面積を小さくした新型車両で参加。毎日仕事8時間、新型車製作8時間で1年猛烈に活動したとのこと。OPTIMA RACINGのディーゼルクラスの常勝を阻止できず、とても悔しそうだった。この気持ちは世界共通だ。
中は昨年優勝のTIM、抵抗感の無い、安定した走りは王者の風格。今年はエンジンに不調があったのか2761km/Lで総合2位。
右はREMMI teamのローラーロッカー付のエンジン。
学生でも高効率なエンジンを競い合って自作するなどヨーロッパのレースでは、エンジニアリングに熱中する。ソーラーカーなど電気モーターのクラスもあるが人気はさっぱり。 開発要素の少ない電気モーターでは、面白くないそうだ。
右は動力計に載せられたエンジン。各々のピットで性能試験が行われているのも印象的だ。
日本でも燃料計測が正確に行われるようになれば、今以上にエンジンレースが盛んになるはず、全重量計測の普及に期待したい。
日本の皆さんには意外と思われるかも知れないが、エコレースでのモノ作りに関しては、圧倒的にヨーロッパの方が優れている。
日本の大学、高校の先生方、ぜひともフランスを見て、学生さん達に教育してほしい。そして、ヨーロッパの人達に日本もすごいと言わせようではありませんか。
今回もCALLO teamで食事のお世話になりました。夜10時までピット作業をした後、夕食会が始まり、深夜2時まで続く。
フランスはとにかく豊かな国だなあと感じる。
今回のシェフは2000年に鈴鹿にもこられたアリス氏。4日間約20名のお世話お疲れ様でした。
また、おいしい料理をご馳走様でした。
私は今回皿洗いなどさせていただきましたが結構な重労働でした。
これを鼻歌歌いながらさらっとやってしまうアリス氏には脱帽。
これだけ各国の国旗が並んでいると日本の国旗が無いのはほんとに寂しい。ブラジルの学生さんも参加しているのだから日本のチームもぜひ参加してほしい。必要なら喜んでサポートさせて頂きます。(但し、金銭はありません。)
FANCY CAROL号に似ている?と思うのは私だけだろうか?これら3台以外にも走っていました。

右、このようなマシンまでFC発ワイドリムが採用されていました。個人チームでも、タイヤの抵抗測定を行っているヨーロッパではワイドリムは標準仕様(半数位が採用している)になっております 。
普及率にびっくり!!

シンプルでありながら美しく機能的なTIMのマシン。
今回は十分な性能確認ができないままヴォルテックスジェネレーターを採用したのが足かせになったと考察する。
以前FCではいろいろなタイプのものを評価したがどれも空力向上しなかった。ましてや空力形状のより優れたTIMのボディでは効果があるはずがないと考えられる。
ボディ中心に見える白い胴巻きがヴォルテックスジェネレーター。
左はTIMのドライバー。とてもチャーミングな方でした。
中は世界中をあっといわせたMICRO JOULEの旧車。高性能フルカウルボディの本家本元。
左はTED
中はプジョーのエンジニア集団LUTECE  記録2657km/Lで総合3位。
自作の小型エンジンと大きなホイールギヤを持つギヤドライブが特徴的なマシン。
右のアランプロストに似た方はCALLO teamのリーダーGUY氏。
CALLOは私立の工業専門学校の名前です。当然GUY氏は学校の先生です。
右はMicro Jouleのドライバー。彼は1999年にシルバーストーンで10才ながら、とても正確な運転をして3486km/Lの世界新記録を更新したドライバーだ。今年14歳になってフランス大会の参加資格を得てレース復帰した。今回の大記録も彼の運転技量によるところも少なくないと思われる。
3年ぶりの王者MICRO JOULE復活に大騒ぎの表彰台。
大会終了後、お礼を兼ねて、にわかコックながらお好み焼きを何枚も何枚も作りました。これは本当に大好評でした。私の腕がよかったのかどうかは分かりませんがお好みソースは味にうるさいフランス人の口にもとても合うようです。
和菓子はまずいと言っていたGUY氏もとてもうまいといって頂きました。
SAKKチームのミーサとハリー氏。お好み焼きを食べて ”フーバー”(フィンランド語でおいしい)。
大会終了後、ベルギーのEnergy teamにドゴール空港まで車に同乗させて頂いて、そのまま帰国した。
飛行機の中で”来年は絶対参加するぞ”と心に誓った。
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大会公式結果 Official Resuits
Groupes Prototype et UrbanConcept
Clt Etablissement Provenance km/l l/100km Grp Cla Categ
1 44 LPTI St Joseph La Joliverie ST-SEBASTIEN-SUR-LOIRE (44) 3103,91 0,0322 P ESS IND
2 1 Universit・P. Sabatier/INSA Toulouse TOULOUSE (31) 2761,97 0,0362 P ESS ET2
3 2 Lut鐵e VANDONCOURT (25) 2657,97 0,0376 P ESS IND
4 4 IUT Nancy Barbois VILLERS LES NANCY (54) 2504,41 0,0399 P ESS ETU
5 5 Optima CLERMONT DE L'OISE (60) 2133,38 0,0469 P DIE IND
6 7 University of Technology TAMPERE 2119,96 0,0472 P ESS ET2
7 160 Association TED MARSEILLE (13) 2110,4 0,0474 P ESS IND
8 6 SAKK LAHTI 2011,78 0,0497 P DIE ETU
9 76 ESTACA LEVALLOIS-PERRET (92) 1936,7 0,0516 P ESS ET2
10 30 Lyc馥 Marcel Callo REDON (35) 1735,71 0,0576 P DIE SCO
11 234 FCTU Coimbra COIMBRA 1596,97 0,0626 P ESS ET2
12 8 IUT AIX-EN-PROVENCE (13) 1590,83 0,0629 P ESS ETU
13 144 Les Vieux de la Jol ALLAIRE (56) 1574,29 0,0635 P ESS IND
14 10 Produc'Team CLEMENT-DE-RIVIERE (34) 1357,69 0,0737 P DIE IND
15 9 Team Callo REDON (35) 1318,93 0,0758 P GPL IND
16 216 LT R. Stivenart HORNU 1312,83 0,0762 P DIE SCO
17 201 Fachhochschule Offenburg OFFENBURG 1310,65 0,0763 P DIE ET2
18 156 LP G. Cisson TOULON (83) 1254,32 0,0797 P ESS SCO
19 46 Association TEO OLIVET (45) 1237,31 0,0808 P ESS IND
20 47 ESEM Orl饌ns ORLEANS (45) 1221,75 0,0818 P ESS ET2

Classe énergies alternatives
Clt Etablissement Provenance Tours Temps Grp Cla Categ
1 228 ITIP L. Bucci FAENZA 79,016 0 U ALT SCO
2 126 Univ. Valenciennes/Ecole Polytech. Zurich/
Swiss Fed. Inst. of Tech. Z・ich

VALENCIENNES (59)

76,472 0 P ALT ET2
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