FancyCarol is Ecomarothon Team in Japan
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FancyCarol
Challenge to England ECO-MARATHON 2002
England ECO-MARATHON 2002への参戦記
大会公式結果 * Official Results
レース参戦概要 * Outline of Our Challenge
写真集 * Photos
Special thanks!この度の海外遠征に対し、御声援、御協力を頂きました皆様に厚くお礼申し上げます。
Thank you very much for all your help and cheering to our activity and trip.

FCデザイン 高陽自動車学校 プラディア 鯉城倶楽部 広工株式会社 ラフェスタ マイクロロン  
株式会社セイワ技研 OPTIMA racing
ロッキンガムサーキットで FANCY CAROL 総合優勝!! 記録3294km/L
We could win on 2276m at Rokingham circuit. The record was 3294km/L
2位はフランスの強豪OPTIMA Racing 2318km/L、3位はteam CALLO 2163km/L。
レース参戦概要 outline of our challenge

ベルギー大会に続き、7/10,11にイギリス大会に参加して参りました。
1周2276mのロッキンガムサーキットはスムーズな路面と緩やかなコーナーから、最も記録が狙えるコースとしてメディアがたくさん詰めかける中、世界記録に期待がかかりました。
しかし、当日の午前中は、土埃で目が開けられないほどの強風になったり、午後になっては、雨、晴れを繰り返す悪天候 になりました。可能な限り悪くないコンディションを作り出そうと晴れ間を縫ってスタートさせるなど、レースマネイジメントが記録に大きく影響する大会となりました。そして、軽量小学生ドライバーの健闘によって、2位以下を大きく引き離し、総合優勝することができました。
しかし、世界記録記録には一歩及びませんでした。
参加台数43台 ドライバー中根晃平 11才 36kg

皆様方の御支援、御声援本当にありがとうございました。


*** エコマラソン イギリス大会 ***
本大会は77年から、開催され今年が第26回大会。7/10,11にロンドンから北北東約200kmにあるロッキンガムサーキットで行われた。このコースは2年前に新設されたCART用(アメリカ型)コースで全周がスタンドから見渡せる。
ほぼ平坦ながら多少の高低差(推定約2m)がある一周2.276kmコースを7周する。昨年までの最高記録はフランスのMicro joule が3620km/L を樹立していた。参加台数43台。

大会の関連ニュースは、以下のweb pageを御覧ください。
http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/sci_tech/newsid_2123000/2123566.stm

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写真集 Photos
第2陣がパリ空港に到着しました。迎えに行くと期待のニュードライバーは水筒をぶら下げてうれしそうにやってきました。
鈴鹿レーシングの大関さんも今回、一緒に行くことになりました。
自動小銃を持った軍人のパトロールに安心したのかどうかは定かでないが、パリ北駅でメンバーのかばんの中から、あっという間にパスポートと帰りのエアーチケットが盗まれてしまった。ドーバー海峡を渡るにはパスポートが必要である。今回は3日間もの観光日を作っていたが、ほとんどすべて再発行の手続きに取られてしまった。でも、再発行できてよかったあ〜。
大会主催者より、今年は気温が低いので上着など温かい格好で来るようにと事前に連絡を頂いていた。
大会前日、パリからの移動も雨で寒い、とても夏とは思えない気候である。
大会初日、車検、公式練習。 
いよいよ初走行だ。天候は優れないが明日の本番では無風、高気温、高路面温度になることを期待して、とにかく新しいドライバーをサーキットに慣らさなければならない。
この新しいロッキンガムサーキットはカートコース用のサーキットで全周が見渡せれる。
他のサーキットと違ってすべての運転について指示が出き記録向上につなげれると思っていたが、車高のとても低いエコカーではコース内壁によって反対側のコースでは見えなくなってしまったのが残念だった。
1日中ジャンバーが必要なほど肌寒い天候の中、晃平の1回目の走行での記録は5.1cc消費して3118km/L、2回目の走行での記録は4.9cc消費して3245km/L、データ−ロガ−で走行状態を解析するとスタート時にエンジンをかけすぎたり、再スタートの車速が低すぎたり、ハンドル操作がふらついていたりとかなりの改善が必要であった。 そこで、かみさんにドライバー交代して様子を見ることにした。
初めてとはいえ、単調なコースのためスムーズ、的確に走行して帰ってきた。燃料消費を計測すると4.9ccで晃平と同じであったが、運転テクニックの向上と重量増6kgが相殺したためである。
走行のポイントを晃平に指示して再度走行させた。結果は4.6ccで3456km/Lまで記録が伸びた。まだまだ完璧な運転とはいえないし、明日の天候が良くなれば、十分記録更新は狙える。はやる気持ちを抑えながら、再度、運転向上のための練習走行をスタートさせるとなんと遠心クラッチが破損。
修理にはエンジン脱着が必要なので今日の練習は残念ながらココで終了。
分解してみると、クラッチのアウターケースに溶接してあったスプロケットが完全に切断されていた。
スペアのエンジンのクラッチに交換して元のように車体に搭載した。明日の無事を祈って。
キャンプサイトへ移動して、テントを設営し、CALLO teamに食事を御馳走になって就寝した。
ちなみに写真右の黄色のジャンバーは鈴鹿レーシングの大関さん、紺色のトレーナーは広島TVの清水ディレクター、夜10時でもまだ外は明るい。
レース当日、エンジン搭載に伴う配線、ブラケットの取付け調整など一連の作業を終え、エンジンを電気ヒーターで暖機し、運転確認を行った。
後輪のブレーキをかけながらエンジンの状態をチェックするとなんとなくトルクが薄くなっている(燃料噴射量は同じなので熱効率が下がっている?)ような気がしてならないがシャーシーローラーを持ち込んでいないので、定量的なチェックができない。
人間の感覚はあいまいなこと、スタートまで後わずかな時間しかないことからこのままレースに臨むことにした。
今回はサブドライバーのため、緊張もなく、リラックスして現地の取材に応えている。マシンの整備をしている間にアッパーカウルを持って順番待ち。マシンの準備ができる前に順番が来てしまい、再度、最後尾へ。
今度は晃平がアッパーカウルを持って順番待ち。風がだんだん吹いてきた。天候がどうなるか不安になっていると1回目のスタート時点では、期待に反してかなりの強風になった。この後も天候がどうなるかわからない(悪くなるとの情報あり)のでとにかく記録を残すためにスタートさせた。
時刻は10:30気温は約20℃。
まだコースに慣れてないためかラップタイムがばらついており、規定の40分に対し1分30秒早い38分30秒でゴールしてきた。
早くゴールするということはそれだけ速度の高く、空気抵抗の大きい状態で走行したことになり、この損失はとても大きい。空気抵抗だけで見ると速度の自乗のロスとなるが他の抵抗成分もあり、経験的には比例できくので約120km/Lの損失だ。次回はこの損失を減らすようにしないといけない。
計測用ピットに入り、テレビカメラや取材陣が詰めかける中、燃料消費計測すると4.71ccで温度補正後の記録は3294km/Lだった。
世界記録更新には及ばなかった。
続いて2回目のトライヤルのため順番待ちをしていると、だんだん雲行きが怪しくなってきた。
風は依然強く、このまま降らずに雨雲が通りすぎるのか、それとも降るのかわからないが、とにかく12:30にスタートさせた。
雨が降らないことを祈りながら走行を見守っていると、3/4周の地点でストップ。車両がサルベージに乗せられると共に強い雨になった。
ピットにもどり原因をチェックすると、燃料コックの開け忘れだった。
コース上は一部、水が流れるほどの雨になっている。あのまま走っていたらと考えると、車両を濡らす事も無く無事ピットに戻れたことはとてもラッキーだった。
しかしこのままの状態が続けば、記録は出せない。気を揉んでいると1時間以上雨が続いたが14時になったところで止んだ。そして晴天無風に近い状態になった。後は路面が乾くのを待って、14:30に3回目のスタートをさせた。天候は晴天無風である。
あれほどの風が吹き、雨が降った後でこんなにいい条件が訪れるれるなんて、この時ばかりは、天の暖かい思召しを感じた。
はるばる日本から来た情熱だけで資金も無く、自炊、車中泊、テント泊して何とかイギリスまで辿り着いた個人チームに対して、いい条件で走らせてくれるよう計らって頂いたような気がした。みんなでチャンスが訪れたことを喜び、緊張し、期待に胸膨らませて周回を見守った。
ドライバーもこのチャンスをものにしようと規定の40分に対してほぼそれに近い39分42秒でゴールしてきた。燃料計測すると1回目より0.1cc少ない4.61ccの消費、しかし、温度補正した結果は3266km/Lと逆に悪化した。全身全霊を傾け、期待も大きかっただけにこの時は本当にがっかりした。
外をみるとまたしても、かなり強い雨が降りだした。これでこれまで準備してきた挑戦は終わったような気がした。よく考えて見ると、確かに天候は良くても雨で冷却された路面は5℃は低くなっていたはずだ。そうするとタイヤの温度も下がるので転がり抵抗も増大していたのだ。また、エンジンの調子も最善だったかどうかわからない。
最終チェックができる動力計の準備ができなかったことも今後の課題だ。しかし、くやしい。。。残念だ。。。
コース上は雨が止んだが曇ったままなので路面は乾きそうにない。今走らせても記録は出ないだろうと考えていると、晃平が”来年のために記録かでなくても練習として走りたい。”といってきた。
”来年は体重が増えて記録が下がるぞ”というと”それ以上に腕をみがくから”ときっぱり。じゃー走らせようかと15:50スタートさせた。
路面は濡れたまま、おそらく室内に水が入ってきているだろう。規定の7周を終え全身水渋きでビタビタになってゴール。マシンの内部もビタビタである。燃費は3015km/Lであった。今回のチェレンジはこれで終了。
FC98号の燃料系統。30ccの燃料タンクのガソリン消費量と温度補正から正確な燃料消費量を算出する。
ベテランの複数の計測員が燃料圧力チェックからデータ−ロガ−を使ったスターターの使用記録の計測まで非常に厳密に行われる。

左は鈴鹿レーシングの大関さんとOPTIMA RACINGのPhilippe氏。
大関さんはOPTIMA号に試乗させてもらい230ccのディーゼルカーの加速力にびっくり。
中は総合2位、ディーゼル1位のOPTIMA RACINGのPhilippe氏。

表彰式
左は今回遠征したメンバー 左から大関さん、藤田、晃平、千春、中植、中根。
いつもお世話になっているCALLO teamにたこ焼きとカレーライスを御馳走?しました。大好評でした。

真中のマフラーの少女はCALLO teamのドライバーでジャンヌ。 チーム代表のGuy DIVET氏の長女です。
右の右の男性がGuy DIVET氏日本のマイレッジにも参加している。

LPGクラスの車両
スターリングサイクルの車両
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大会公式結果 Official Resuits
England ECO-MARATHON 2002 (km/L)
Rg No TEAM NAME 1 2 3 4 5
1 13 FANCY CAROL 3294 - 3266 3015 G
2 47 OPTIMA Racing - 2318 - 2107 1898  D
3 23 Team Callo Helios 1844 2162 434 2077 G
4 25 Team Green 1822 1837 G
5 5 B.R.A.T. - 1469 1452 - 1366 G
6 48 Producteam 1423 D
7 17 Jackson French 922 1119 - 999 G
8 4 ATTICA 8 1022 1064 G
9 44 Minerva 2 1000 732 647
10 43 Minerva 1 - 516 949 926
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